事例に関連する材質 | MCナイロン |
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事例に関連する物性 | 線膨張係数 、耐熱性(連続使用温度) 、吸水率 |
事例に関連する加工方法 | 特になし |
事例に関連する業界 | 食品・飲料業界 |
相談内容
チーズ工場からのご相談。チーズを切断する生産ラインのチーズの治具が頻繁に交換が必要であり、ランニングコストがかかってしまっている。交換頻度を下げ、コストを削減することは出来ないだろうか?
トラブルの概要・背景
現場を観察させていただいたところ、治具の材質がMCナイロン製であった。 MCナイロンは、熱に弱いため、毎日行っている煮沸消毒で変形を起こしやすい。そのため、MCナイロンを治具として利用している限り、交換頻度を下げることは難しいことが分かった。
提案事例内容
チーズの治具の材質をMCナイロンからPEEKに変更する提案を行った。MCナイロンに比べて材料自体の価格は高いものの、耐熱性に優れるため、変形を起こしにくく、ランニングコストも削減可能である。
結果・補足情報
提案した製品を採用いただいた結果、今までと比べて交換の頻度が大幅に減った。結果、ランニングコストの削減が実現できたとお喜びいただけた。
樹脂・プラスチックの発注を行う際、材質自体の価格に加えて、ランニングコストもふまえて考えることは非常に重要です。場合によっては、トータルコストで2割程度の差が容易に発生してしまうことも少なくありません。