事例に関連する材質 | 樹脂・プラスチック全般 |
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事例に関連する物性 | 硬度 |
事例に関連する加工方法 | 樹脂・プラスチック加工全般 |
事例に関連する業界 | 建設・土木業界 |
相談内容
中枢部品を金属から樹脂・プラスチック材料に置き換えたところ、出来上がった樹脂・プラスチック加工品が、設計側が求める水準の強度を満たしていない製品になってしまっていた。
トラブルの概要・背景
厚さ・強度に対する認識不足と金属の場合の図面の転用が根本的な原因であった。 金属の板厚の設計図面仕様のまま発注をしてしまっており、強度不足が発生してしまっていた。 (金属板厚2mmのところをそのまま樹脂・プラスチックの図面でも2mmのままで発注してしまっていた。)
提案事例内容
置き換えた後の樹脂・プラスチック素材でも要求強度を満たせ樹脂・プラスチックの厚さを試算の上で提案、樹脂・プラスチック用の仕様として新たに提案させていただいた。 (板金では1.6mmの厚さで問題ないケースでも、樹脂・プラスチックに置き換えた場合は、同じレベルの強度を保つためには5mm程度の厚さが必要となることは多い。)
結果・補足情報
樹脂・プラスチックについての知識がなければ陥っていたであろう失敗を未然に回避でき、部品の材料を樹脂・プラスチックへと置き換えることに無事成功させることができたとお喜びいただけた。
金属から樹脂・プラスチックへの材料を変更する際、最も多く発生するトラブルが強度不足に関するトラブルです。 一般的に樹脂は、金属に比べ強度が低いため、設計の際に強度を特に意識して樹脂・プラスチック製品の設計を行うことが重要です。