相談内容
過去、他社に発注し納品された樹脂・プラスチック加工品で破損トラブルが発生した。今後樹脂・プラスチック製品で同様のトラブルが発生することを防止するために良い対処法はないかと問合せを受けた。
トラブルの概要・背景
原因解明のために、樹脂・プラスチック製品の設計図面を拝見したところ、設計者から発注した樹脂・プラスチックへの加工の指示内容では、形状的に強度不足になってしまうことが容易に考察された。 (金属に比べて樹脂・プラスチックは半分程度の強度しかないが、その点が考慮された設計とは考え辛かった。)そこで、強度向上のために樹脂・プラスチックへの加工のR形状を変更し、強度を改善できるように対策を施すという提案を行った
提案事例内容
ヒアリングの結果、実は設計時の加工の詳細を考えることなく、イメージで図面を描いてしまっていることが分かった。 そこで、今まで蓄積したノウハウと経験からVEとしてRの形状に加工することで強度を強くする提案を行った。
結果・補足情報
わずかな加工コストで、今後の樹脂・プラスチック加工トラブルを防止できる強度を確保できたということで、高く評価をいただけた。 また、こちらのかかえる樹脂・プラスチックに関する問題に対して的確なアドバイスが速やかにできたこと、充実した樹脂・プラスチックのノウハウに高い評価をいただけた。
強度の不足は樹脂・プラスチックへ材料を置き換える際に度々発生するトラブルです。 こうした樹脂・プラスチックの問題を加工・材料両面からに解決できる提案力こそが、樹脂・プラスチック加工業者のレベルを計る指標ともいえます。