事例に関連する材質 | ※バリが出やすい樹脂・プラスチック材質 |
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事例に関連する物性 | 特になし(加工実績上判断・特にタップ・ドリル) |
事例に関連する加工方法 | フライス(MC) 、旋盤(NC) |
事例に関連する業界 | 研究室・研究機関 |
相談内容
樹脂・プラスチック加工品を発注したところ、求めるような精度を出すことが難しく非常に高額な見積もりを突きつけられてしまった。樹脂・プラスチックの 材料費を考えると予想外の金額であった。このような 高額な見積もりになる理由に加えて、この樹脂・プラスチック加工品の金額を何とか下げられないか、提案を行ってほしい。
トラブルの概要・背景
透明性と樹脂・プラスチック材料単体でのコストに目がいき、樹脂・プラスチックの加工後の工程や樹脂・プラスチックの材料特性を考慮に入れない素材選定を行ってしまっていた。 結果、バリ除去が困難で精度を出すためには非常に手間がかかる樹脂・プラスチックを選定してしまい、トータルコストでは高額のコストがかかるという結果を招いてしまっていた。
提案事例内容
もともと採用していた樹脂・プラスチック材料の材料特性(軟らかさ、バリの取りにくさ)を十分に知らなかったことが今回の問題の原因であった。 そこで、お客様の求める樹脂・プラスチックへの条件に加え、加工の観点からも樹脂・プラスチックの材料特性も詳しくお伝えし、トータルコストを削減できるよう樹脂・プラスチックの材料の置換え提案を行った。
結果・補足情報
樹脂・プラスチック材料についての知識不足が原因で、知らぬ間にかかってしまっていたコストを削減することができたと満足いただけた。また、樹脂・プラスチック材料を置き換えても、お客様の求める条件を高いレベルでクリアすることが出来た。
樹脂・プラスチック材料の選定の際、軽視されがちなのが加工の難度に関する特性です。これは、加工精度に大きな影響を及ぼすため、無理に精度を出そうと依頼してしまうと高額なコストが発生してしまいます。そのため、樹脂・プラスチックの専門家に質問するなどして、事前に十分に知識を深めておくことが重要です。