プラスチック・樹脂部品の試作~量産までの一貫製造工場

寸法変化(高湿環境での保管)

事例に関連する材質MCナイロン 、セラゾール 、ベークライト 、EG
事例に関連する物性吸水率 、周辺の水回り環境
事例に関連する加工方法ベークライトEGはワニス処理提案
事例に関連する業界運搬・輸送機器業界

相談内容

樹脂・プラスチック部品を自社の倉庫で保管していたが、いざを利用するという段階で、樹脂・プラスチック部品の中に寸法が変化した不良品が発生していることが分かった。 不良品分の樹脂・プラスチック部品の製作をお願いするとともに、樹脂・プラスチック部品にこうした問題が発生した原因も調査してほしい。

 

トラブルの概要・背景

樹脂・プラスチック部品の不良品分を製作納品させていただいく前に、今回の問題の原因調査行った。 その結果、樹脂・プラスチック部品の保管場所が湿度が非常に高い、樹脂・プラスチック部品の保管場所としては不適切な場所であったことが分かった。 (樹脂・プラスチックは吸水性があるため、材料によっては小さくない寸法変化を発生させてしまう。)

 

提案事例内容

樹脂・プラスチックの加工品を速やかに製作・納品した。また、金属と同じような考え方で樹脂・プラスチック部品を保管していたことが問題の原因であったため、 樹脂・プラスチック材料の特性とともに樹脂・プラスチック部品を保管する上での注意点の説明も行った。 特に、ナイロン系の樹脂・プラスチック吸水率が高く、少なからず寸法変化が発生するので、保管環境や精度を要求する部品にしないようにするべきであるといったご提案をさせていただいた。

 

 

樹脂切削加工.com事例(選定ミスで発生する困りごと-寸法変化-高湿環境での保管)

 

 

結果・補足情報

■湿度による樹脂・プラスチックの寸法変化

樹脂・プラスチック材料は、大気中の水分を吸水する特徴があり、そうした樹脂・プラスチックの吸水のしやすさを吸水率として指標にしています。吸水率が大きな値の樹脂・プラスチックは、水分をたくさん含むことができるため、切削加工中に加水分解を起こしてしまったり、加工を施した場合に樹脂・プラスチック製品の表面にシルバーが発生したりしてしまう危険があります。なお、吸水率の目安は、樹脂・プラスチックごとにほぼ指標があり、これらの樹脂・プラスチックの指標を参考に材料や加工が完了した部品の保管方法を考慮することが重要です。

金属と異なり、樹脂・プラスチックは吸水性を持っています。そのため、高湿環境下では、樹脂・プラスチックは水分を吸って寸法変化を起こしてしまいます。 このことを意識し、樹脂・プラスチック部品は適切な管理を行うことが無駄なコストや納期削減を実現するために重要です。

 

 

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