事例に関連する材質 | PEEK 、PPS 、SP1(推奨材料) 、アクリル 、EG 、カーボン入り樹脂 |
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事例に関連する物性 | 線膨張係数 |
事例に関連する加工方法 | NC/MC精密加工 |
事例に関連する業界 | 研究室・研究機関 |
相談内容
樹脂・プラスチックに精密な穴あけ加工の依頼を受けた。加工が難しい樹脂・プラスチック材料にもかかわらず、 ピッチの非常に短い円の穴あけ加工(=非常に高い精度の加工が要求される。)を要求している点がポイントであった。
トラブルの概要・背景
指定の要求をクリアすることは技術的には可能であったものの、樹脂・プラスチックへの加工の要求水準が厳しすぎるため、 樹脂・プラスチック加工コストは非常に高額になることがが考察された。 樹脂・プラスチックの材料特性や樹脂・プラスチック加工の実態を十分考慮せず、イメージで樹脂・プラスチックの加工図面を描いてしまったことが原因であると考察された。
提案事例内容
ヒアリングの結果、記載されていた条件から多少加工精度を下げても問題はなく、 樹脂・プラスチック材料もより加工が容易な樹脂・プラスチック材料に変更することが可能であることが分かった。 そこで、穴の一部を長穴に変更、樹脂・プラスチック材料も変更することで樹脂・プラスチック加工の要求水準を下げ、トータルの樹脂・プラスチック加工コスト削減を実現できる提案を行った。
結果・補足情報
寸法公差の変更により樹脂・プラスチックの加工コストを削減することができたため、樹脂・プラスチック加工品トータルで加工コスト削減を実現することができた。
高い精度が求められる樹脂・プラスチック加工においては、ほんの少しの差が大きな樹脂・プラスチック加工コストの差につながってしまいます。 必要となる樹脂・プラスチックの加工条件を正確に把握し、 不必要な範囲では高精度な加工を施さないようにすることが樹脂・プラスチック加工コスト削減のために重要なポイントです。