樹脂切削・プラスチック切削加工を中心とした微細切削加工(微細精密加工)に対応するため、碌々産業 製超高精度高速微細加工機、Androidを導入。 樹脂に対して非常に細かく精密な加工を施す技術の総称です。 微細加工とは肉眼では認識出来ない製品の加工が一般的に思われがちですが、100mm×200mmの中にφ0.5mm以下の穴が何千個も穴加工を必要とするような物でも穴あけも微細加工が関係します。 |
微細切削加工(微細精密加工) 加工可能範囲
・軸移動量(XYZ):450・350・200mm
・主軸回転数:3,000~50,000min-1(OP:60,000min-1)
・ツールシャンク形式:HSK-E25
・ATC工具収納本数:20本(OP:40本・60本)
・制御装置:FANUC 31i-B5
微細切削加工(微細精密加工)の特徴
樹脂切削加工を中心とした微細精密加工に対応するため、碌々産業 製超高精度高速微細加工機、Androidを導入。
工作機械の三大要素である振動、熱変位、主軸の振れを開示することにより、 加工機の微小挙動を掴んで自由自在に補正し、実加工精度±1ミクロン以下の 高精度な安定微細加工を実現できます。
■超高精度高速微細加工機 【Android】の特徴
・A-H・I・S : 室温追従型機体温調システム搭載 Advanced Heat Isolation System
・高い剛性を要し高精度を維持する熱対称フレーム構造
完全熱対称フレーム構造、及び有限要素解析による構造解析実施
・全軸リニアモータ駆動採用
リニアモータを全軸対向配置にする事により吸引力を相殺、移動物やガイドにかかる偏荷重を抑制
・特殊精密転がり案内採用
従来問題となっていた微小ウェービングを抑制、ウェービング影響の無い高面品位加工を実現
・安定・信頼を搭載した主軸
スプリングレス新型クランプ機構を採用する事により、全回転域で主軸振れを抑制、高精度・高品位加工を実現
精密機器、医療機器、バイオ関連、半導体検査装置、分析機器等のお客様から特に高い評価をいただいています。
微細切削加工(微細精密加工) 加工設備・加工方法
微細切削加工(微細精密加工)に用いる加工設備は以下の通りです。
碌々産業 Android |
微細切削加工(微細精密加工) 加工実績
微細切削加工(微細精密加工) 補足・参考情報
■微細加工の定義とは
微細加工という言葉で思い浮かべる一般的なイメージは、極小な精密部品、肉眼では細部を確認する事も出来ない、そんな製品をさすのだろうと思い浮かべます。確かにそれも間違いでは有りません。
実際にφ0.1のエンドミルによる形状加工を行った場合、当然極小部品のため製品のクランプ、工具、測定、仕上げ、梱包に至るまで一般的なサイズ(肉眼で正確に認識できる大きさ)と同じという訳にはいきません。
微細部品専用のクランプ治具、極小工具、極小測定用クランプ治具、非接触型測定器等といった全ての工程に対して市販されていない治具、または通常の加工で使用しない測定器を使用しての加工が必要になります。
この様に何から何まで一般的な工具・設備とは異なったものを使用して行う微細加工を、製品そのものが極小の微細加工と表現します。
次に100*100*10tの製品を加工を行う場合、こんな大きさの製品が微細加工に関係があるのか?と不思議に思うはずです。
それでは次にこうイメージしてください、この製品の一部にφ0.03の穴がピッチ0.1で無数に空いていてその部分の板厚も0.1tしかありません。
どうでしょうか?
このようなケースでは加工部分は全体から見ると一部ですが、微細加工として扱います。
このような例を挙げると冒頭にイメージした微細加工との違いが良く分かると思います。
更に例をあげると、φ0.04のボスが立っている、0.5*0.5の角穴が空いている、0.05の高さの三角形の凹凸がある、0.05幅の溝,リブがある、SR0.05の凹凸がある等、一部微細加工が必要な製品は実は世の中に数多く存在しています。
加工においてもクランプは一般的なバイスや治具で行い、工具においては、通常工具と微細工具両方を併用します。測定器も同様に三次元測定機、顕微鏡測定器、画像測定器を組み合わせて測定します。
また型彫り放電加工、ワイヤーカット、研磨機など切削加工以外の方法も複合的に使用します。 この様に部分的に微細加工があるものを、ここでは製品の一部が極小の微細加工と表現します。
現在、微細加工については曖昧な表現しかないため、微細加工の中での分類を、この2つに大きく分類させていただきます。
■精密加工の定義とは
日本工業規格(jis)にもとづいて一般公差(特に公差指示のない寸法)の等級が精級に設定されている部品加工が大きな枠での精密加工だとします。しかし実際には幾何公差が入る事によって精度の難易度は等級では判断出来なくなり一般公差が中級だとしても精密加工になる場合が出てきます。
また材質、大きさ、形状によっても難易度が変わるため、加工方法、加工設備、技術者の技量により製品品質に大きく影響が出る、精度を求められる加工こそが精密加工です。