事例に関連する材質 | PTFE 、アクリル 、塩化ビニル 、MCナイロン 、セラゾール |
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事例に関連する物性 | 線膨張係数 、耐熱性(連続使用温度) 、吸水率 |
事例に関連する加工方法 | 特になし |
事例に関連する業界 | 建設・土木業界 |
相談内容
樹脂・プラスチック部品を国内で製造した段階では品質に問題がなかった。けれども、タイの現場で実際に樹脂・プラスチックの部品を使用するという段階で寸法変化が発生してしまっていると分かった。
トラブルの概要・背景
樹脂・プラスチック(テフロン)の部品が、高温多湿なタイで熱による膨張と吸湿をしてしまい寸法の変化をしてしまっていることが今回のトラブルの原因であった。 (このような、加工環境と利用する環境が大きく違うことが原因で、樹脂・プラスチックが寸法変化をおこしてしまうトラブルは非常に多い。)
提案事例内容
ヒアリングの結果、金属と同じような感覚で樹脂・プラスチック部品を保管してしまっていたことがわかり、これが樹脂・プラスチック部品の寸法変化を発生させてしまった原因であった。 そこで、樹脂・プラスチック材料の選定方法や特性とともに、樹脂・プラスチックの使用環境・保管環境に関する注意点の説明も行った。 特に、今回は樹脂・プラスチックの中でも特に熱による変化をしやすい材料であるテフロンであったため、配慮が必要である点を重点的に説明を行った。
結果・補足情報
速やかにトラブルの原因を解明し、解決することができる樹脂・プラスチックのノウハウ・知識に高い評価をいただけた。また、樹脂・プラスチック部品のトラブル原因に対応した対策提案を採用することとで、この後の樹脂・プラスチックのトラブル防止も実現することができた。
テフロンなど、樹脂・プラスチックの中でも特に線膨張係数が大きい材料は、こうしたトラブルが発生しやすい点がネックです。 使用環境が特殊なケースでは、樹脂・プラスチックの材料選定については、 不明な点を樹脂・プラスチックの専門家に逐一質問してしまうことが後々のトラブル回避につながります。