事例に関連する材質 | アクリル・透明塩ビ・PC・PETパネル部材(Rohsの際はPET。ULの場合は塩ビ。) |
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事例に関連する物性 | 硬度 |
事例に関連する加工方法 | フライス(MC) |
事例に関連する業界 | 理化学機器業界 、食品・飲料業界 |
相談内容
樹脂・プラスチックへザグリ穴の加工の依頼を受けた。 ただし、設計図面の指示通りに樹脂・プラスチックの加工を施すと、樹脂・プラスチックの完成品の強度は脆弱になってしまい、遠からず割れを発生させてしまうことが考察された。
トラブルの概要・背景
樹脂・プラスチック製品において、破損トラブルを発生させかねない設計を行ってしまっていた背景に、座ぐり寸法に関する理解不足・樹脂・プラスチックに関する理解不足があった。 (発注時の座繰り寸法では、ネジを樹脂・プラスチックへねじ込んでいった際、金属ならば強度上十分耐えられたとしても、樹脂・プラスチックでは強度不足で耐えられず割れてしまう。) また、金属の図面をそのまま転用して、樹脂・プラスチックの図面としてしまっていることも大きな問題であり、強度不足の樹脂・プラスチック製品を発注する原因となってしまっていた。
提案事例内容
今回は、図面のままの仕様で樹脂・プラスチックを加工した場合のリスクを説明したうえ、樹脂・プラスチックの板厚を厚くして強度を向上させることで対応するようご提案をさせていただいた、 (それ以外に、ビスの形状変更により対応可能なケースもある。)
結果・補足情報
大部分の樹脂・プラスチック加工業者が発注されたものをそのまま加工してしまう中、設計側のミスを事前に把握し 提案により将来的に樹脂・プラスチック製品が破損してしまうリスクを予防してもらえたということでご満足いただけた。
破損や割れなと樹脂・プラスチックへの置き換え時に発生し得るリスクは数多く存在します。樹脂・プラスチックへの材料の置き換え時は、 こうした課題を事前に察知し、解決する提案力やノウハウが充実した樹脂・プラスチック加工業者をパートナーとして選ぶことが重要になります。